主要10項目の回答比較

  各候補者の皆様の回答を比較検討しやすくするため、主要と思われる10項目を取り上げました。

  松本市では高額な「箱もの:建築物予算」、「土木:波田道路」の予算が計上されつつありますが、これが将来の財政を圧迫する可能性が考えられ、これらへの対応の仕方が市長選の重要な争点になっていると考えられます。質問2-7が該当します。これへの候補者による対応の仕方は、はっきりと異なりますので注目してお読み読み頂ければ、ピックアップし掲載した主旨をご理解いただけるかと存じます。 
  なお、通し番号は「皆様からのご質問・ご要望」と同じ番号としています。

1、貴候補がこの市長選で市民に最も訴えたいことは何でしょうか。お聞きしたいです。 

●花村恵子さん
人口減少の中で少子化対策は喫緊の課題で、高齢者の介護問題も、待ったなしの状態です。誰もが取り残されない、安心のまちづくりを一層推し進めるために、女性や子供、高齢者などに焦点をあてた福祉政策を更に推進しなければなりません。経済、まちづくりも、市内の渋滞解消、中心市街地の活性化と中山聞地のあり方、中核市移行への対応など課題は山積していて、民間と協力しながら早急に対応します。

 

●大月よしのりさん
短期的には、医師である菅谷市長が3月27日をもって退任される中、多発する自然災害、感染症対策への対応を強化し、新市長が責任者として市民の生命、財産をしっかり守る必要があります。長期的には、人口減少で衰退する松本ではなく、人口を維持し、地域の活力を維持する明るい松本の未来を開きます。
 

●百瀬智之さん

「環境先進都市・松本」の実現です。
 

●米田龍二さん

トヨタの「コネクティブシティー」計画にドッキングするための「松本城学」「松本城下町」の完成・再生。

 

●上條クニトシさん

子育てに関する施策を軸として、菅谷市政16年から脱却し市政の「リセット&再スタート」を目指す。潜在的待機・隠れ待機を含めた全ての待機児童を完全解消。また老人ホームの入所待ちを全て解消する。待機児童、何百人もの老人ホームの入所待ち、慢性的な渋滞、中心市街地の衰退などに誰よりも危機感を持って解決に臨む。

 

●臥雲義尚さん

「誰も置き去りにしない」、「どの地域も取り残さない」、「誰もが豊かになれる」。以上を念頭に、50年先を見据えた真に豊かな故郷を、市民の皆さんと共に創造して行きます。 


2、松本市では(市庁舎建替え、博物館建替え、教育文化センター建替え、市民病院建替え、等)大規模事業が目白押しですが、財源確保が難しく、他の市民サービスの減少が予想されますが、財源確保等についてどのように考えですか。ご意見をお聞かせください。 

●花村恵子さん

ご指摘の各種事業は、将来世代のためのハード整備と考えています。財源については「目的特別基金、有利な地方債の活用で、他の事業に影響がないよう財政計画に基づいて実施する」とされていますが、改めて検討し、市民サービスが減少しないよう対応します。

 ●大月よしのりさん

地方創生関連交付金活用、広域連携による行政コスト削減、経済活性化による税収増。一例:海外からの観光客の増加により、10万人当たりの経済効果は、第2次波及効果まで含めると97億円余となります。
 
●百瀬智之さん
大規模事業も補助金や基金を活用して市の歳出を抑制しながら進める姿勢が大事だと考えます。
 
●米田龍二さん
現市庁舎は元筆頭家老・野仙内匠の常住屋敷跡。政庁市庁舎にふさわしいが、そう古びてはいない。時期を考えよう。他の2つは「大規模松本城・城下町管理事務所」に含む。市全体の文化財保護や広宣をになう市長直属の部署を新設するので整合性の調整に入る。
 
●上條クニトシさん
いわゆる「箱もの」については一旦すべて白紙に戻す、もしくはストップして再検討する。
 
●臥雲義尚さん
予定されている公共施設等の内容を再精査すると共に、事業などの棚卸や行政改革、AI・ICTの活用などによつて支出の見直しを行います。財源は、観光や文化、商工などのポテンシャルを底上げし、稼ぐ力を強化。 ICTなど、民間参入を積極的に進めると共に、クリエイティブ産業化政策によつ経済地盤の強化を推進します 。

3、市庁舎現地建て替え案について、どのようにお考えですか 

●花村恵子さん

市役所はお城の隣というイメージが多くの市民に共有されています。市役所は、現在地で建て替え、市役所・松本城周辺を市民の暮らしや憩いの場とし、観光客を含め人々が回遊するようにしたいと考えています。本庁機能についても、少子高齢化や中核市移行に伴い業務増加も想定されるので、ワンストップサービスと照らし機能は分散すべきではないと考えます。 

●大月よしのりさん

これまでの検討の経過を尊重し、現地建て替えとします。今後の市庁舎の整備に当たっては、市民の皆さんの意見を十分反映するように取り組みます。

                                                                                           

●百瀬智之さん

現地建替えを基本路線として、環境先進モデルとなるような新庁舎の建設を目指します。

 

●米田龍二さん

前述のように、最近、市庁舎への用が多く、入ってみるとそんなに古くはない。場所は良いが建て替えの時期を考え遅らせる。

 

●上條クニトシさん

「現在地での建て替え」ありきで市民の声を聞かずに決まってしまった。現地建て替えの問題点など情報を全て市民に公開した上で、このまま現地建て替えで進めるかどうか住民投票を行う。

 

●臥雲義尚さん

デジタル化の推進や郊外や山間部に寄り添う行政といつた観点から、市役所のスリム化。分散化を推進し、地域と伴走する行政の構築を推進します。また、市役所の建て替えと松本城周辺の再整備は、50年先を見据えたまちづくりを行う絶好の機会と捉え、庁舎建て替えを抜本的に見直すと同時に、松本城周辺を歴史観光エリアとして整備します。 

4、博物館建設案についてどのようにお考えですか

●花村恵子さん

博物館改築は既に工事契約が議決されています。「まるごと博物館構想」の基幹博物館として松本の新たなランドマークとなると期待しています。松本の歴史・文化を紹介し学習する場として、また2つの国宝を含む新たな観光コースとして、すべての人が訪れやすいコミュニティエリアを目指します。
 

●大月よしのりさん

松本城の国史跡内にある現博物館の移転は、多くの議論を尽くして既に建設が進められており、松本まるごと博物館構想の中核施設として、市民が気軽に立ち寄れ、体験できる施設整備に心がける。

 

●百瀬智之さん

ハード面では相当程度まで計画が進行しているので、今後はソフト面の充実に一層力を入れて参ります。

 

●米田龍二さん

これは完全に「大規模松本城・城下町」管理事務所の中に含まれるので論外。従来の概念をぬけよ。

 

●上條クニトシさん

一旦ストップする。仮に整備を進めるとしても、規模の縮小など再検討が必要。大名町から松本城への景観にも配慮が必要。

 

●臥雲義尚さん

市役所庁舎建て替えと併せ、松本城への大動脈である大名町の再建は重要なカギの一つです。博物館は、今後再建が進む大名町のシンボルであり、その後の再建の見本となります。規模やあり方、景観も含め見直すことが可能かどうか検討したい。 

5、教育文化センターの建て替え案についてどのようにお考えですか。 

●花村恵子さん

教育文化センターは建て替えではなく、科学館へのリニューアルのための改修との認識です。教育文化センターは、未来の子ども教育に必要です。

 
●大月よしのりさん

教育文化センターは、子どもたちの体験学習やプラネタリウム、宇宙工学などの学習する場としての改修は行っていると認識しています。子どもたちの科学への興味を高める学習の場として活用するための改修だと考えています。現在の場所よりも交通のアクセスが容易な場所に移転ほしいという声も伺っています。

 

●百瀬智之さん

慎重に検討して参りたいと存じます。

 

●米田龍二さん

市長室、部課長室に防犯カメラ同様の視察カメラを付け主役の市民が公僕を監視できるようにする(あるいは、あけっぴろげのガラス室にする)。

 

●上條クニトシさん

規模・内容など精査・再検討する。

 

●臥雲義尚さん

新科学館として2023年に開館を予定されておりますが、事業の棚卸を行い、必要性や内容、予算規模、財政状況などを精査した上で、市民の皆さんの意見を伺いながら判断いたします。 

6、市民病院の建て替え案についてどのようにお考えですか。 

●花村恵子さん

施設の老朽化、狭あいなどで早急な建て替えが必要と考えています。電車・道路などのアクセスも良好な宮地鉄工跡地は有力な場所の一つですが、土壌調査に時間がかかるのであれば、新たな候補地も検討します。まずは経営健全化の道筋をつけることが必要で、診療科目などを含め、地元関係者と協議していきます。
 

●大月よしのりさん

西部地域の医療、介護を支える基幹病院であり、経営改善が進捗していることから、さらに経営改善を進めるとともに、現計画地を基本に、病院職員の意見も聞きながら、早期に建て替えを行います。

 

●百瀬智之さん

経営改善を着実に前進させ、早期に移転事業を完了したいと考えます。

 

●米田龍二さん

細かい問題点をつまびらかにしないのでわかったようなことは避けるが、20年後の松本は高齢者だらけになる。駅に近く、最新の設備をけちらない(最近鳥取赤十字病院の新築を見て感心、痛感した)。

 

●上條クニトシさん

土壌汚染の問題があるため候補地も含めて再検討が必要。

 

●臥雲義尚さん

ニーズの高い産婦人科を中心に、近隣病院との連携も視野に、特色ある医療の提供による必要とされる病院経営を行います。規模や内容などは精査が必要であり、移転先は、利便性や安全性を考慮して代替用地を再検討し、早期実現を目指します。 

7、村井知事時代に中部縦貫道建設は焼岳の熱水噴出で建設が無理と断念されました。しかし、今、松本から波田までのみの中部縦貫道(俗称波田道路)の建設がされようとしていますが、この建設による利便性の増加は非常に低いと考えられます。建設には、賛成ですか、反対ですか、どのようにお考えでしょうか。お考えをお聞かせください。 

●花村恵子さん

一般的に交通対策をしっかり行うことは、経済活動を活発することにもつながるし、何よりも市民が安心して、安全に暮らせるまちづくりに直結する問題と思つています。中部縦貫道は、生活の利便性、産業振興の上で必要な道路と考えています。
 

●大月よしのりさん

中部縦貫道は、観光、経済面で松本の発展に必要な道路であり、建設に賛成します。

 

●百瀬智之さん

こちらも計画が相当程度進んでおり、建設容認の立場です。

 

●米田龍二さん

これは全く内容を知らない(1年3カ月前に移入)ので答えられません。

 

●上條クニトシさん

反対。典型的な「利権道路」である。いま進められようとしている「松本波田道路」と「中部縦貫自動車道」が繋がることは現実的には不可能であるにもかかわらず、事実を誤認させて建設されようとしている。そしてそのため、建設されたとしても利便性が向上したり渋滞が解消するとはとても考えられない。

 

●臥雲義尚さん

ご指摘の通り、現実性や必要性、及び、費用対効果や松本市への経済効果といつた課題があることも理解しております。計画から年月が経ち、皆さんの意見を伺う中でも、賛否があり、十分な検討がなされていない事案のため、国道や幹線道路の対策も含め、慎重に対応したいと考えております。

8、少子化対策について具体的な提案があればお聞かせください。 

●花村恵子さん

若者の地元定着促進や子育て支援など大胆かつきめ細かな対策を進めます。具体的には、女性が元気に暮らせる社会の実現のため、パパが育休をとれるまちを目指します。18歳までの子どもの医療費の窓口負担を無料化し、児童のインフルエンザ予防接種費用を助成します。待機児童ゼロを実現し、子どもプラザ・子育て安心ルームなどの子育て支援施設の拡充をすすめ、地域で支える子青てを応援するなど、様々な政策を実行していきます。

 
●大月よしのりさん

人口減少社会において、フランスのように施策を総動員して子育て支援を支援します。具体的には、婚活支援、子どもの医療費の18歳までの無償化実施、待機児童ゼロの実現、市立保育園は公設公営とし、保育士は嘱託から正規雇用とします。また、発達障がいの子どもたちの教育支援の充実や生活困窮家族の子どもたちの教育支援の強化を行います。

 

●百瀬智之さん

子育て世代向けの複合型施設を増やすなど、子育てにやさしい街を目指します。

 

●米田龍二さん

こんなことを30年間も議論しているのは何故か。成功例(横浜市など)を見よ。金を十分に出して施設と人を確保することに尽きる。起債なり、大幅カットの部署を作る などにより財源を作る。

 

●上條クニトシさん

「子どもファースト松本」を掲げ、松本を日本一子育てしやすいまちにする。待機児童の完全解消、夜間保育・休日保育の拡充、出産前健診から高校卒業までに子どもにかかる全ての費用の完全無償化、子どもが生まれた家庭への100万円の育児クーポンの支給、子ども一人につき10万円の子育て支援金の支給など徹底した子育て支援を行い、出生・転入を促す。

 

●臥雲義尚さん

経済的不安の解消と、子育て環境の整備と共に、住みやすく魅力的なまちであることが重要と考えます。そのために、次世代に対する予算を大幅に増額し、徹底した子育て支援と多様な教育環境整備を行い、安心して子供を産み育てることができる松本を目指します 。

11、放課後児童福祉施設で働いているものですが、市の運営からNPO法人になり大変厳しい低賃金の労働条件で働いています。同一労働同一賃金が言われますが、候補者の、賃金格差についてお考えをお聞かせください。 

●花村恵子さん

正社員と非正社員の間の不合理な待遇差の解消は、法律にも定められたものであり、しっかり対応すべき問題と認識しております。お尋ねのNPO法人の賃金改善については、行政が手当てできるのか研究します。

 

●大月よしのりさん

NPO法人への市からの支援は改善されたと聞いておりましたが、実情を把握する必要があると認識しました。実情を把握したうえで、子どもたちに必要な支援を担う方々への対応を行います。同一賃金同一労働には賛同します。

 

●百瀬智之さん

市長就任後、個別具体的な状況を勘案しながら検討致します。

 

●米田龍二さん

同一労働同一賃金は当たり前のことで、当市だけでも実現すべきです。自民党と経団連の談合で(正規・非正規制度もそう)成立した働き方改革でした。大企業の内部留保はこれまで500兆円にも達します。

 

●上條クニトシさん

同一労働同一賃金は当然の権利です。また児童福祉にかかわる施設については特に行政として積極的に支援していくべきと考える。

 

●臥雲義尚さん

質問の文脈が分からないため、お答えを控えさせて頂きます。

19、松本市は市長の指示の下、松枯れ被害対策として四賀地区等で空中散布を実施してきました。しかし、7年の散布にもかかわらず、松は大半枯れ被害を抑制する効果は見られていません。この影響は生態系への悪影響や市民の健康被害不安など無視できるものではありません。貴方はこの空中散布についてどのように考えますか。 

●花村恵子さん

空中散布はできるだけ行わないことが望ましいとは思っています。森林の整備・保全は、自然景観だけではなく、防災の観点からも重要な課題です。空中散布以外の方法があるかどうかを含め、森林整備の在り方やその方法論を議論していきたいと考えています。
 

●大月よしのりさん

景観の保持、自然災害が増加する中での災害の防止の観点から松枯れ対策には重点的に取り組むべきと考えています。これまでの対応の効果を専門家を交えながら検証し、適切な防除対策を検討します。

 

●百瀬智之さん

生態系への影響について議論がなされていないことは懸念すべきことであり、松枯れ薬剤の空中散布については慎重に考える必要があると考えます。

 

●米田龍二さん

空中散布は全く反対です。<地上散布>をやる人を確保しなければなりませんが、どうします?

 

●上條クニトシさん

殺虫剤の空中散布は即刻中止する。フランスをはじめとして欧州の国々では空中散布に限らずネオニコチノイド系殺虫剤の使用を全面的に禁止している。松本市は率先して使用しないことを宣言していくべきである。松枯れ対策としては樹幹注入や予防的な伐倒、樹種転換など空中散布によらない方法とする。

 

●臥雲義尚さん

ご指摘の通り、空中散布の効果は極めて低く、里山の生態系の破壊を助長していることも懸念されます。諸外国の例や健康リスク回避、特に子供へ及ぼす影響面を鑑み、慎重に対処します。